【コラム】お寺でお葬式、【コラム】通夜

投稿日:2022年12月7日 更新日:

【ご報告】ご祈祷と演芸会厳修

11月27日の日曜日、ご祈祷と演芸会が陽岳寺本堂にて無事行うことができました。

行く年の感謝と、来る年の無事とご多幸を皆様と一緒にお祈りいたしました。感染症対策のため、1日2回の開催でした。演芸会では、毎月一回勉強会をしている柳亭市童さんに笑わせていただきました。

お参りいただきました皆様、ご関心を寄せていただいた皆様、ありがとうございました。

ご祈祷いたしました『般若札』は、来年にあたる回忌についてのお知らせとともにお送りいたします。

【コラム】お寺でお葬式

先月11月中旬に、小冊子「花園」と護寺会便りとともに、「ご祈祷と演芸会」と護寺会費のお知らせをお送りしました。アンケートも併記した出席通知ハガキを同封、多くの方にご返信いただきました。ありがとうございます。

アンケートの内容は「お寺でお葬式ができることを知っていますか?」をはい、いいえでお答えいただくものでした。6割の方がお寺でお葬式ができることをご存知でいらっしゃいました。

◆お寺の本堂でお葬式

陽岳寺では、お寺の飾りを使いながら、お葬式を行うことができます。形式はふだんのご法事を思い出していただければ結構です。

写真のように、陽岳寺の仏壇が見えるような形で、棺を安置する。お供えのお花をお飾りする。ふだんのご法事のときのように、イスに座って参列します。

  • 参列の人数が少ない(多くても30名)
  • 近隣住民や仕事関連など人を呼ばない
  • お墓のあるお寺で最期を送らせたい

このような方にはお寺の本堂でのお葬式はおすすめです。
すでにお寺の飾りがあるため、加えてのお飾りがあまり要りません。もちろんたくさんのお花で故人を囲んであげたい等ご要望があれば対応可能です。
みなさまが互助会に入られている葬儀社があるならば、事前に担当者へ陽岳寺を見ていただく必要があるかもしれません。

なお、以下の葬儀社は、陽岳寺の本堂でのお葬式をしていますから安心です。

  • セレモニーみやざき(事務所:門前仲町)
  • お葬式のむすびす(本社:西葛西)

◆「お寺の本堂でお葬式」までの流れ

もしもの時が来ましたら、決めていた葬儀社にご連絡をお願いします。お迎えがあり、ご遺体を搬送することとなります。

葬儀社との打ち合わせで、ご遺族、お寺、火葬場の都合をつけます。

枕経や準備ののち納棺、お寺に搬送。本堂に安置します。

お通夜、お葬式を行います。

そして火葬場へと出棺、お骨上げとなります。ご遺骨、白木のお位牌、遺影写真等をご自宅などの後飾りの祭壇に安置。四十九日忌とお墓に納骨へと続きます。

◆なにをしても家族葬

「家族葬」という名称を葬儀社各社は使いますが、もとより家族は参列されますので、そもそもすべてのお葬式が「家族葬」です。

そんな大切な方と過ごす最期の時間が、お通夜やお葬式です。

陽岳寺には、四百年という長い年月にわたって多くの人々をお見送りしてきた歴史があります。心穏やかに弔いの時間をお過ごしいただけることと存じます。悲しみの中にも、みなさまが深い安心を頂けることを願っております。

座布団から椅子席へ。日本語の法要でのおつとめをする。お戒名についての文章をお渡しする…など工夫を続けております。

様々な事情から葬儀をしていない場合の弔い直し。また、ご遺骨となってからの葬儀のご相談も行っております。まずはお気軽にご連絡ください。

【コラム】お通夜

仏教のはじまりとなったお釈迦さまは、齢80にして亡くなられます。亡くなられたと聞いて集まった人々、仏たち、動物や虫たちの様子を描いたのが『涅槃図(ねはんず)』です。

涅槃図では、修行を積まれたお弟子さまも、泣いたり悲しんだり怒ったり…と表情豊かです。このような感情の表れとは、無感動も含むでしょう。

かなしいときはかなしい、むかつくときはむかつく、笑っちゃうときは笑ってもいい。後悔していたことが思い出されたなら、ごめんなさいを言う。ほっとしている気持ちだってあるかもしれない。至誠、「自分が自分がという気持ちをまじえず、真心をもって相対する準備」がお通夜なのです。

棺に納める。お葬式をする。野辺の送り。火葬する。仏塔を建てお骨を納める。お釈迦さまの故事にあやかっている私たち。

お通夜もあやかっています。お釈迦さまが亡くなられたと聞いて集まった人々、仏たち、動物や虫たちのように、感情の発露、自分の弱さを受け止めたい。戒名を付され成仏へ導かれるお葬式への準備をしたい。

お経のはじまりは「如是我聞(にょーぜーがーもん)」です。「このように私は聞いた」。お釈迦さまの教えを改めて分かち合ったように、お通夜に故人の生き様に注目することは肝要なのでしょう。

みなさまにとって来年も良い年になりますよう祈念申し上げます。合掌(副住職)

-お寺ブログ, お知らせ, 住職のつぶやき
-,

Copyright© 臨済宗妙心寺派 長光山陽岳寺ホームページ|虹の彼方に , 2024 AllRights Reserved Powered by micata2.